亀爺のおたすけ雑談集





K「さらば不眠症」の巻

ストレスから不眠症の人が多いと聞く。

にほいがけに歩いているとき「眠れない」という30才の男性にあった。中学生に英語と数学を教える学習塾の先生じゃった。「いつも家に帰って来るのが遅い。フトンに入っても眠れない。朝まで朦朧としている。どうすれば眠れますか」と聞いてきたんじゃ。

睡眠は、明日への働きの活力になるとても大切なもの。眠れないと仕事も遊びもできない。一日の三分の一、8時間は仕事をして、8時間は余暇を楽しみ、残りの8時間は睡眠をとることじゃな。これでバランスが保たれる。多少の個人差はあるが殆どがそうじゃろが。

「眠るためには、今日も一日素晴らしい日だった」と感謝の心を持つことなんじゃ。いやな事があったり、心配事だあったらそれが気になって眠れない。腹が立つことがあったらイライラして気持ちが落ち着かない。だから、もしいやな事があったたら、それは私を成長させてくれる糧になるのだと考える。心配事があったら、信頼できる人に相談してみてはどうか。腹が立つことがあったら相手の気持ちになって考えてみること。なるほどそんな考えもあるのかとまたひとつ賢くなったことを喜ぶ。そうすれば心が落ち着いて眠れるぞ。自分で寝ているのではない。寝させてもらっているのだ。

それにな、何もかも忘れないと安眠できない。明日も楽しい日になるぞ。と、ニコニコしてフトンに入ることじゃ。神様にもたれてゆったりとした気持ちでなぁ。

二日後にその青年に会いに行った。「良く眠れます」と答えが返ってきた。

一年後、わしはその不眠症の彼の仲人をつとめたんじゃ。