亀爺のおたすけ雑談集



M「男なんか星の数ほどいるわ」の巻

自殺未遂の21歳の女性じゃがなぁ。
結婚を約束していた男性に別の女性ができて別れてほしいと言われたのじゃと。
しかし、忘れられず乙女の胸が痛んだというんじゃ。そして出した結論は自殺。左の手首を切った。発見されて死ねなかったが。

母親はそんな娘が不憫でならず知り合いの紹介で教会へやって来たんじゃ。娘は美人じゃが、色白で身体も細く精気がない。わしの言葉にも頷くか首を横に振るだけ。人を信じる事ができなくなったのじゃとさ。

世の中にこれだけ多くの人間がいるのに巡り会う人は少ない。結婚する人は殆ど一人だけ。これが不思議なんじゃ。夫婦になるのは「前生のいんねん寄せて守護する」と教えられるゆえんじゃろうて。

「良かったなぁ、そんな男と別れられて。あなたが命を懸ける程の人じゃなかったんじゃ。心のきれいなあなたにはふさわしくない先々の不幸があると神様は思ってくれて先回りしてその男と切ってくれたんじゃなぁ。あなたを幸せにしてくれる人が必ず現れる。くよくよするな。その日までにもっといい女になっておかなきゃならんがのぅ」

日参が始まり、おつとめをするうちに心も落ち着いて来たんじゃ。有り難いことよのぅ。笑顔が戻ったんじゃ。そして、おぢばの理をいただくために、修養科で頑張ってくれているんじゃ。

「困っている人に、少しでも喜んでいただけるようなようぼくになりたい」
彼女は若さ一杯の笑顔で語ってくれるんじゃ。
「さあ、これからはしっかり、恋もせい!」と言うとな。
「私の恋人は会長さんです」じゃと。 ウッシッシ?!