41〜50 こころの道しるべ集(5)
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幼児が 小石につまづき 転んで泣きました
母親が 子どもを抱きあげ 痛いところをさすりながら
「こんなところに石があったから」と小石に怒っています

その小石が悪かったのでしょうか
小石は何もしていません

悪かったのは その小石に気がつかなっかた幼児です

誰でも 自分は悪くないと思っています
だから 相手の非を責めたくなるものです

ひとを悪く言って解決できることはありません

いつまでも ひとを責めていても むなしく
それに 自分がみじめで
いやしいものに なってしまいそうです

それよりも
相手の人格を尊重し 良さを見つけること
くやしいけれど 自分のほうから詫びること
それが 良いのかもしれません

そうすれば きっと
自分自身が 大きな人間になり
人としての品格を 高めることになる思うのですが…


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物忘れが ひどくなりました
ここへ 何をしに来たのだろう…
しかたなく 元の所へ戻ってみると
ふしぎと 思い出します

日々の暮らしに 悩みは尽きません
家庭で 地域で 職場で
どうして良いのやら
行き止まりの袋小路に 迷い込んでしまいます

そんな時は きっと
元に戻ってみるのが 良いのでしょう
元のあの場所 元のあの日に

結婚のときめきの
子どもを授かった感激の
仕事のスタート地点に立った緊張の
あの場所 あの日 あの心に…

心も若返ってきます

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笑いましょう

笑ったら 病気も良くなります

笑ったら 幸せがやってきます

笑えない世の中だからこそ 笑いましょう

どうしたら 笑えるかって?

人を笑わせましょう

それができなかったら

人に笑ってもらいましょう

必ず 自分も笑えますよ

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ネコを見てると 障子を上手に開けました
しかし 閉めずに行ってしまいました

イヌを見てると、餌は残さずすっきり食べました
しかし 食器は洗いません

町を歩いていると
あちこちに 空きカンやタバコの吸殻がいっぱいです

カンやタバコは 上手に開けるのに
後始末ができない人が多いので困ります

せめて我が子は
ネコやイヌなみにならぬように育ててほしいものです

育つのではなく 育てる努力が大切ですね

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「人間を堕落させるには 
 その人間の好きなものを与えることだ」

坂本龍馬がいった言葉だそうです

好きで身を滅ばした人はたくさんいます

好きなものだけ食べて
嫌いなものに見向きもしなかったら
病気になります

そこで提案です
好きなものを嫌いになり
嫌いなものを好きになる

そんな勉強もいいと思いませんか

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母親がいい音楽を聴くと
胎教にいいそうです

重い病気の方でも 大いに笑うと
回復が早いそうです

からだにある道具は
楽しんで使うといいのですね

目は 見て楽しむよう
耳は 聞いて楽しむよう
口は 言葉を出して楽しむよう
頭は 考えて楽しむよう

しかし 自分だけ楽しむのはダメ
回りの人たちを楽しませることが大切です
先ず 家族が… そして 社会が…

楽しみづくめの毎日を送りたいものですね

楽しみチェックをお忘れなく!

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まもなく
今年が終わり 来年がやって来る
年が変わると 今年になる
来年という年はやって来ないんだけど…

今年の干支は トリ
鳥は 人に時を報せる動物
「とり」は“とりこむ”と言われ 商売などには縁起が良い
トリ年生まれの人は「親切で世話好き」だとか…

来年の干支は イヌ
犬は 社会性があり 忠実な動物
人との付き合いも古く親しみ深い動物
イヌ年生まれの人は「勤勉で努力家」だとか…

いろんな出来事のあった一年だった
忘年会を何度やっても 運命は良くならない

あちこち掃除をして 新年を迎えるように
我が心も しっかり掃除して 新年を迎えたいもの

多くの人たちに 感謝 感謝の一年であった

来年も 素晴らしい年でありますように!

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 あけましておめでとうございます

 新しい年を迎えました

「昨年も一年 ありがとうございました」

 今年もお礼の言える一年にしたいと思っています

「今日も一日 ありがとうございます」
「あなたのお陰で…」「 お前のお陰で…」と
 お互いの働きを たたえ合い お礼を言う
 拝み合いのできる夫婦には 陽気な家庭が約束されます

 あなたはご主人を あるいは奥さんを
 心から拝んだことが ありますか?

 無理をしてでも 一度やってみませんか
 初めの苦笑いは しだいにほほ笑みになり
 きっと 明るい喜びに変わります

 すべて この世は 相手あっての自分
 相手を生かして 自分も生かされる
 ここに幸せをつかむ 糸口があります

 今年も素直にお礼の言える年にしたいと思っています

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花ビンの花がとてもきれいです
でも 花ビンに水があればこそ
花は美しいのでしょう

今日生きているのは 親があったからこそでしょう
その親があったのということは 
親の先祖があったればこそでしょう

親や先祖を護ってくれた大自然があったればこそ
神様の御守護(まもり)あればこそですね

何にでも 喜び感謝できる人は幸せです
それは「こそ」を考える人だといえます

あなたあってこそのわたしですから・・・

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「さっき 言ったじゃない!」
「いいえ 聞いてません!」
聞こうとする心が無かったら
声が耳に届いていても 相手の言葉は聞こえません

「俺の腕時計 どこかで見なかった?」
「知らないわ 今忙しいの!」
探してあげようとする心が無かったら
たとえ それが目に入っていても見えません

どうやら 人は 心を通して
見たり 聞いたりしているようです

自分のことだけ考える心では 周りが見えていません
人のやさしさも… 善意の声も…

人をたすけたい心で 見聞きしてみましょう
今まで見えなかった世界が きっと見えてきますから