71〜80 こころの道しるべ集(8)
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人生は長旅です
どんな日もあります
「晴天十日続かず」と申します

喜ばしい日
うれしい日
感激で涙する日

しかし
はらのたつ イライラする日もあります

微笑みは
あなたの寿命を延ばしてくれて
はらをたてると
あなたの寿命を縮めるようなもの

はらをたてない方法は…
相手の気持ちと立場になることでしょうか

わかっているけどできない?
わかっているならやってみましょうか!


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目の前にパンが一つあるとします

お腹をすかした犬が二匹おれば
奪いあいの争いが起こることでしょう

空腹の親子二人なら
親は子にパンを丸ごと与え
その食べる姿を見て
喜ぶかもしれません

自分さえよければと
求めるばかりの心なら
きっと争いが起こります

子を思う親の心は
与えて喜ぶ心

いつでも
誰にでも
そんな親心がつかえるように
なりたいものです


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家庭で ご近所で
あいさつを交わす習慣は
とても良いものです

「おはようございます いい朝ですね」
「おはようございます ホントにいい朝ですね」

感謝と思いやりの心を込めて
明るく声をかけあえば
家庭もご近所も 円満間違いなし

「いってきます」
「いってらっしゃい 元気でね」
「ただいま」
「おかえりなさい」

毎日の何でもないこんな繰り返しの中に
幸せの種があるのですね

笑顔であいさつを
ぜひ実行しましょう


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ボールが丸いということなら
幼児でもわかります

地球が丸いということは
大人でもわかりかねます

道具を一つ借りたら
ていねいにお礼を言って返す人でも
老いた親を粗末にしている人がいます

小恩知って大恩知らずと申します

私たちは はかり知れないほどの
大きなご恩に包まれて暮らしています

親のご恩 先祖のご恩 それに神様のご恩

先ずは小恩から
更に大恩のわかる人になりたいものですね

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出勤前に 夫婦ゲンカをしました
夫はカンカンに怒って会社へ
どうも心は晴れません

昼ごろ
携帯電話にメールがきました

「今朝は すみませんでした
はやくのおかえりをお待ちしています」

メールを見た主人は
今すぐに飛んで帰りたくなりました

結局 早く折れた奥さんの勝利でした

『 子と相撲 負けて喜ぶ親心 』
広い大きな心になりたいものですね

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もし 太陽と地球の間が
もう少しだけ近ければ
地球は焼け野原

もう少しだけ遠ければ
氷りづけだそうです

何も生きていません

太陽と地球は ちょうど良い距離にあります
この宇宙は 実に精密に動いているのですね

それは とても大きくて とても深い
親神様のご守護の世界です

私たちの「命」を守るために・・・

さあ!
愚痴をこぼさず 小さいことに悲観せず
もっともっと大きな心で 喜びを見つけて
「命」を輝かして暮らしましょう

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数年前の自分の写っている写真を見て
あまりの変わりように
驚いたことはありませんか
薄くなった髪 突き出した腹 増えたシワ

日々の生活の中では気づかない変化も
何年か後には人を別人のように変えてしまいます

外見だけでなく 心の中も同じですね

毎日毎日の積もり重なった心の垢
欲の心 高慢の心 腹立ての心・・・
何年か経てば
人の心を貧しく変えてしまいます

体の手入れだけではなく
心の手入れも
怠らないようにしましょう

心の手入れ
それは 感謝の心 低い心 やさしい心
心の垢も洗い流しましょうね

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重い病気で苦しんだことのある方が
いつも申しておられました

▼声が出る ▼聞こえる ▼歩ける
▼見える ▼つかめる ▼眠れる・・・

こんな素晴らしいことを
どうして喜ばなかったのだろう
なぜ当たり前と思っていたのだろうと


病(やまい)は私たちに
喜び方を教えてくれているのですね

「身体は神様からの借り物」
「心一つが我がのもの」
と聞かせて頂きます

お互いにもっと感謝の心で
身体を使わせて頂きたいものですね

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お酒のビンを倒したら お酒がこぼれました
インク壷を倒したら インクが流れました

なるほど 中に入っているものが出るのですね
ふだんは容器の中に収まっていても
何かの拍子で口からこぼれるのは
その容器の中身そのものです

何事もない時は良いけれど
ちょっとしたことで
泣き言を言ったり
愚痴を言ったり
他に責任を押しつけたりするのは
その人の心の中身が出たのですね

どんな時でも 口からこぼれる言葉は
「ありがとう」「すみません」などなど
喜びや感謝の言葉が出るように
自分自身の中身を改良しておきたいものですね

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親に向かって
口ぎたなくののしる人
夫婦ケンカをくり返す人
平気でゴミを道路に捨てる人

いつか子どもが成人して
自分と同じ事をしたら
一体何と言うのでしょう

「親のあと子どもがつたう」
と言われます

親子は針と糸
千万言を費やして子どもを仕込むより
まず自分が
糸を導く針になりたいものです