61〜70 こころの道しるべ集(7)
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インディアンの教えだそうです

批判ばかり受けて 育った子は 非難ばかりします
敵意に満ちた中で 育った子は 誰とでも戦います
ひやかしを受けて 育った子は はにかみやになります
ねたみをうけて 育った子は 何時も悪いことをしているような
気をもちます
心が寛大な人の中で 育った子は 我慢強くなります
励ましをうけて 育った子は 自信を持ちます
ほめられる中で 育った子は いつも感謝することを知ります
公明正大な中で 育った子は 正義感を持ちます
思いやりのある 中で 育った子は 信頼を持ちます
人に誉められる中で 育った子は 自分を大事にします
仲間の愛の中で 育った子は 世界の愛を見つけます

な〜るほど
子育てって 万国共通ですね
みんないい子に育ってほしいものです

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新年を迎え、神様に新春インタビューをした。

「神様、私達を見て、何に一番驚かれますか?」

神様は答えました。

「そうね。人間は子供時代を嫌って早く大人になりたいと
 思っているようだが、大人になると子供に戻りたがる。
 それが不思議だ。」

「それから、健康を害するほどお金儲けに精を出し、病気
 になってその金を浪費する。これもまた、不思議だ。」

「まだあるよ。将来のことを思い煩うあまり、今の生活を楽
 しむことを忘れている。その結果、将来にも今にも住んで
 いない人が多い。」

「それからね。他人を強制して、無理に自分を愛させること
 なんかできないよ。できるのは、自分が愛される人間に
 なることだけだよ。」

「それでは神様、私達に何を願われますか?」

「他人と自分を比較するのもよくないね。」

「人の心に深い傷をつけるのは、たったの数秒間。その傷を
 いやすのには何年もかかる。これも知って欲しい。」

「豊かな人とは、一番たくさん物をもっている人のことでは
 なく、必要とするものが最も少ない人のことだよ。」

「自分を愛してくれている人はたくさんいる。ただ、その人た
 ちは愛の表現方法を知らないだけ。これも学んで欲しいね。」

「同じものを見ても、二人の人は違った見方をするということ
 も知って欲しい。」

「人間は、皆んな私の子どもたちなんだよ。兄弟姉妹なんだ。
 仲良く暮らしなさい。」

そして、最後に神様は微笑み、こう言われました。

「わたしはいつも、あなたと一緒にいる。これを知って欲しいね」

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「愚痴こぼし 成功はなし 種どおり」

どれだけ 愚痴をこぼしても
一つも利益にはなりません

ごはんをこぼす
おかずをこぼす
ぐちをこぼす

こぼしたものは
汚いから 誰もが 嫌なもの

人生は すべてが「徳相応」
今の姿は 蒔いた種の芽生えたもの

明日のため 将来のため 来世のため
今日から 新たな種蒔きをしましょう。

種蒔きとは
愚痴をこぼさず
「よろこびの心」を
持つことだと教えられています

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生きるなら誰もが健康を願う

心身ともに健康という言葉がある

栄養をつけて健康に成長する

「身」への栄養源は 口から食事を摂ること
歩いたり 走ったり 動くことなどなど 
生きることへの源泉である

「心」への栄養源は 目鼻耳からである
目でものを見分けて 心の栄養とする
鼻で匂いを嗅ぎ分けて 心の栄養とする
耳で話を聞き分けて 心の栄養とする

顔にある道具は 栄養をいただく道具
顔はその人の一生を表しているといいます

心身ともに健康でありたいものですね

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ネコを見てると 障子を上手に開けました
しかし 閉めずに行ってしまいました

イヌを見てると 餌は残さずすっきり食べました
しかし 食器は洗いませんでした

町を歩いていると
あちこちに 空きカンやタバコの吸殻がいっぱいです

カンやタバコは 上手に開けるのに
後始末ができない人が多いので困ります

まるで ネコやイヌのようですね

後始末ができるよう
せめて人並になりたくて
ビニール袋と火バサミ持ってゴミ拾いを始めました

町がきれいになると とても気持ちがいいものです
掃除は 自分の心の掃除でもあるのですね

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手料理でのおもてなしは とても心が和みます

手づくり 手当て 手加減などの言葉があるように
「手」にどれだけ心を込めるかが大切です

物を頂戴するときに
成熟した人ほど
両手でしっかりとおしいただき
手渡す時も両手を添えて丁寧に差し上げます
その反対に未熟な人ほど
何にでもぞんざいに片手で受け取ったり
片手で渡したりするものです

「手」をどのように使うか どれだけ心を込めるかが
大事な将来を決めることにもなります

神様からのお恵みを両手でしっかりといただいて
神や人を拝み あらゆるものに手を合わせ
感謝のできるやさしい心で日々を送りたいものです

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手を見てください
太い指や細い指 長い指に短い指など
もし すべての指が太さも長さも同じだったら
物を持つことや 細かい仕事をすることが
むずかしくなるでしょう

世の中にはいろいろな性格の人がいます
短気な人 のんびりした人 しっかりした人など

よく考えてみると
物事が順調に運び より良く暮らしていくために
お互いが 補い合って
それぞれが 欠かせない存在になっているのかも

たとえ相反する個性の者同士でも
認め合い たすけ合う世の中になるように

手には
そんな神様の思いが
込められているのかもしれません

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二人の子どもがかけっこをしました
そして二人とも転びました

一人の子どもは
誰かに起してほしいと
アーンと泣きました

もう一人の子どもは
相手を助けようと思い
自分の痛さを我慢して
起き上がりました

人を助けようと思いついたときは
もう自分が立ち上がっているのですね

人を助ける心は
結局は 自分が助かる道なんですね

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朝 明るい声で 挨拶されたら
気持ちがいいものです
一日の始まりが 爽やかになります

たった ひと言でも
人の気持ちを動かし
元気や勇気を
そして 潤いや癒しを与えてくれたりもします
言葉一つで 内々も治まります

一日の始まりを
まず家族から
爽やかなものでありたいものです

そんな爽やかな空気が
家庭から 町内へ広がって
更に
地域や職場へと 広がっていけば
社会全体が 爽やかな気持ちで暮らせます

明るい声で 挨拶できることは
幸せな世界をつくることにもなるのですね

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ちょっとしたことで
すぐにカッとなってしまう人がいます
後で振り返れば 何でもないことなのに
しかし 一度出してしまった言葉や態度は消せません

毎日使う言葉 心づかい 行い
どれもこれも 幸せになるためのもの
でも カッとなって使ったら
相手にも自分にも 不幸せの道具になります

「短気は損気」です

だから ほんの少し 間をおいて
「すいません」
「ごめんなさい」
と 言える謙虚な気持ちになれたら…

一歩ひいてるようだけど
実は これが幸せへの第一歩だと思います

誰だって 広くて大きな心になって
幸せになりたいものですからね